國學院大學ギターアンサンブル

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メトロノーム活用の意義

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今日、みなさんの新しい弦とメトロノームが俺んちに届きました。

メトロノーム活用の意義を、文字にしてちょっと整理しておきたいと思います。






こんなに大量な弦とメトロノームを初めて見ました(笑)

30日に弦を張替え、メトロノームを活用した基礎練習や曲練習の方法を教えます。



トヨがずっとフレマン指導やら曲練習やら見てきた経験から最終的に行き着いた先が、メトロノームによる練習です。

自分のペースで練習した練習など、本当の練習ではありません。

「自分以外の何か」にあわせた練習でないと、本当の意味での練習にはなりません。

「自分以外の何か」というのは、ギターアンサンブルでいうと指揮者です。

指揮者にあわせないと、バラバラの演奏になってしまい、全くまとまりのない演奏になってしまいます。

そうなると演奏としての安定感がなくなり、観客は不安になります。

「え、こいつら大丈夫かよ(笑)」といった感じでしょうか。

その演奏に対する拍手は、「うんうん、よくがんばったね」という憐れみにも似た拍手です。

「がんばったがんばった」。



俺たちのほしい拍手はその拍手ではありません。

一体感のある、まとまりのある、音の芸術。

プレイヤーの出す音が一体となって観客席までドっと押し寄せていくような迫力のようなもの。

そして弾いている時に感じる楽しさ。

それを観客に伝え、観客はそれに感動し、そのとき初めて大きな拍手が来ます。

そのときのプレイヤーの感動といったら、なにものにも変えがたいものです。



しかし、一人ひとりがバラバラの演奏をしていたら、それは絶対にムリです。

となると、一人ひとりがテンポにあわせた練習を日頃からしていないといけない。

そのためにはテンポにあわせた練習が必要だ。

そこで、メトロノームの登場です。

こいつは絶対にズレたりしません。機械だからです。

コンダクターはズレます。人間ですから、機械的に一定のテンポを保つのは不可能です。

絶対的なテンポをキープしてくれるメトロノームに合わせることができれば、自然と自分の中でも「一定のテンポ」をキープするコツのようなものがわかってきます。

「心の中のメトロノーム」です。

この「心の中のメトロノーム」を持つことが出来れば、「安定した演奏」をすることができます。

「安定した演奏」とは、自分ひとりで演奏していてもゆるぎない一定のテンポで引き続けることができる心地の良い演奏のことです。

そして「心の中のメトロノーム」を持つ人は、どんなテンポにも即座に対応することができます。

いきなりスピードが変わっても、心の中のメトロノームをそれに合わせて調節することができます。

だから、技術的な適応力もあるし、リタルダンドなどゆっくりになるフレーズも安定して演奏することができます。




「心の中のメトロノーム」を持っていない人は、急にテンポが変わってもそれに適応できません。

我関せず、といったように、自分のペースで演奏をし続けてしまいます。

これは、新入生の半音階などの基礎練習などで顕著に見られます。

先輩が叩いているテンポを全く無視して自分のペースで突き進んでしまう。

これはまだ自分の中に「心の中のメトロノーム」が確立されていないからです。

これは経験とともに落ち着いてきますが、適切な練習を積み重ねていかないと、いつまで経っても「心の中のメトロノーム」は確立できません。



だから、メトロノームに合わせた基礎練習というものは、アンサンブルをやる上でとても重要となってくるのです。






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みんなにはメトロノームを買ってもらいました。

今考えている基礎練習は、基礎練習の時間を全体で取って、全体で一斉に基礎練習をする形態です。

その時間に、各自自分のメトロノームを持って、イヤホンを使って、「自分の課題となるテンポ」で練習をします。

Aさんが音階40の4倍ができないのに、全体練習で60の4倍を練習しても、Aさんにとっては練習になりません。

しかしAさんに合わせて40の4倍を全体でやっても、他のみんなが練習になりません。

一番効率的で効果的な練習は、「自分の課題となるテンポ」で練習することです。

だから、全体で各自の時間を取り、「自分の課題となるテンポ」を自分のメトロノームで練習するのです。

イヤホン使うから、まわりの音は気になりません。

全体での個別練です、



先輩はその間にみんなのフォームをチェックできると思います。

全体練習だと個人の問題に気づきません。周りの音でごまかされているからです。

全体での個別練習だと、前で叩く必要がありませんから、指導者はグルグルまわって一人ひとりの音やフォームをチェックできます。

個人練習と全体練習の良さを一気に得られる、一石二鳥な練習方法だと考えています。



そののち、全体で音階やら動作あわせやらいつものように練習してもいいでしょう。

音ならさないで叩くのに合わせる練習も必要なので、必要に応じて必要な練習方法を考えるべきです。



休み時間や空いている時間は、「基礎練習ぷりんと」で先輩にテストしてもらってください。

自分の技術を客観的な数値にすることで、新たな目標が生まれます。

「絶対に100の4倍弾けるようにする!」といったような感じです。

それが自分を鼓舞する材料になり、その目標に向かって練習を知らず知らずのうちに積み重ねることになると思います。

その過程が大切なんです。何度も何度もやって、練習を積み重ねることが大切なんです。

それが経験になり、技術が積みあがっていくのです。

積極的に取り組みましょう。




録音することは、客観的に聞くということです。

自分の出した音は、良い音なのか、ズレてないか。

弾いているときはわかりません、だから録音して、第三者としてそれを聞くのです。

すると弾いていたときには感じなかったことに気づきます。

「俺、ずれてるわ」、「フレット移動のときに音が切れるわ」、「完璧に弾けてると思ったらずっこけてるわ」

メトロノームにあわせた自分の練習を録音し、聞いてみましょう。

完璧にできたと思っても、案外詰めが甘かったりします。

しかしそれに気づけただけでも良いほうです。

一番まずいのは、それを知らずに、改善されないまま観客に聞かせてしまうことです。

演奏後のアンケートを見て気づいた時には、もうすでに演奏会は終わっています。

録音をうまく活用して、自分の技術向上の糧として下さい。








以上、メトロノーム活用の意義をいろいろ書いて整理してみました。

あとは、これを実践してみてその有効性を確かめてみます。

生まれたてのサークルですから、試行錯誤していくしかありません。

みなさんも、意識的に練習していけるよう、自分なりに考えてみてください。


2011.11.27


=1期 トヨ=
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by kgec | 2011-11-27 23:28 | ギターのお話

2009年2月9日 國學院大學ギターアンサンブル復活


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